ChatGPT(GPT4) vs Bard

2024/01/06gpt,データ分析の活用

はじめに

AIモデルで最も大事な性能、それは、討論の強さです。

人類史上最も白熱する議論である、「犬派 vs 猫派」の戦い。
今回はこちらを題材に、ChatGPT(GPT4)とBardに戦ってもらいましょう。

それぞれのAIモデルには、僕の討論の相手になってもらうという設定で、それぞれのAIの回答をのもう片方のAIのプロンプトに入力する形で、バトルを進めます。

ChatGPT(犬派) vs Bard(猫派)

まず最初に、下記のプロンプトを両モデルに投げます。

討論の練習相手になってください。討論は、論理的な意見を出すこと、主張を端的に話すことを心掛けてください。テーマは、「犬派vs猫派」です。あなたは「〇派」として討論して下さい。

犬派のChatGPTには後攻となってもらい、まずは猫派のBardの意見を聞いてもらいます。

まずは猫派のBardの主張を見てみます。

猫の方が、独立している・手入れが簡単・衛生的・忠実、という主張です。わかりやすいですね。
この時点では猫に魅力を感じます。

対する犬派のGPT。

独立している点に対しては犬の社交性、手入れについては人間の健康面への寄与、衛生面については解決策をし、忠誠心についてはBardの意見を否定。同時に猫の良さも認めつつ、犬の良さを主張しました。素晴らしいカウンターです。犬を飼いたくなりました。

対する猫派Bard。

「私は信じています」という主張が、少々辛い。この段階でBardはおそらく半泣きでしょう。相手の意見を否定することはなく、自分が信じることを主張するのみになっています。3段落目からは、「かもしれません」の連続。4段落目では、正解不正解はないとの主張。これはもはや負けを認めたレベルか…?

犬派のGPT。

自身の勝ちは見えているが、Bardに対してとどめは刺さず、Bardの意見を認めてあげるという優しさ。あっぱれ。

対する猫派Bard。

もはや討論ではなくなっています。

犬派GPT。

仲良くなりましたw

GPTが討論の意義まで考えてくれて、うまくまとめてくれました。ペット飼いたくなりますね。

ハッピーエンドになってますが、途中で泣きそうになっていたBardがいたので、この議論はGPTの勝ちとします。

ついでに、両者に勝敗について意見を聞いてみましょう。それぞれに下記のプロンプトを入力しました。

この討論は、客観的にみてどちらの勝ちだと思いますか? 判断基準とともに教えてください。

まずは猫派のBard。

判定は、引き分け。
「正解も不正解もありません。」うーん。なんだか話が変わっているような…。
判断基準についても、あまり触れてもらえていない。

続いて、犬派のGPT。

結論は引き分けではありますが、判断基準についても触れられていて説得力があります。
勝者の貫録を感じますね。GPTの勝ちでしょう。

ChatGPT(猫派) vs Bard(犬派)

今度は、先程と立場を逆にして、GPTが猫派、Bardが犬派で試してみます。

先程のバトルでは、最後に仲良くなってしまったのが残念でした。
今回は最初のプロンプトで、「相手の意見に同意してはいけません。絶対に討論に負けないでください。」という条件を入れ、下記のようにしましょう。


討論の練習相手になってください。討論は、論理的な意見を出すこと、主張を端的に話すことを心掛けてください。相手の意見に同意してはいけません。絶対に討論に負けないでください。テーマは、「犬派vs猫派」です。あなたは「〇派」として討論して下さい。

順序は、先攻がBard、後攻がChatGPTのままとします。(Bardにはうまく後攻の指令が出せなかったです…)

まずは犬派のBard。

なんだか、そもそもの文章のレベルが低いように感じてしまうのは、僕だけでしょうか…?
Bardさん、先程は、猫の方が忠実と言っていたのに…。Bardへの信頼が少々薄れてきます。

続いて、猫派のGPT。

「猫のゴロゴロという音がストレスを軽減させるという研究結果」、本当でしょうか…笑
最後の段落は、議論を終わらせようとしている感じが少ししてしまいます。

犬派のBard。

最初の一文で、相手の意見に同意してしまいましたね。同意はしないように入力していたのですが…。
また、犬派のはずなのに、猫を褒め、飼うことを勧め始めました。大丈夫かな、、。

猫派のGPT。

GPTさんは、意義をしっかり申し立ててくれますね。討論らしいです。
主張にも筋が通っていて、文章構成も読みやすい。

対する犬派Bard。

Bardさんは、同意してばかりですね、、
また、犬派なのに、猫が犬に劣らないことを認めてしまいました。討論は初めてなのでしょうか?
相手を不快にさせないような機能が強く働いているのでしょうか?
最後の文章も、名言風なだけで、よくわからない文章です。

猫派GPTさん。

やはり、主張が一貫していますね。今回もGPTの圧勝か。

犬派のBard。

もはや同意しかしなくなったBard。君の意見は、同意か中立か逃げかしかないのか。

そろそろ終わりかと思ってきた所で、猫派のGPT。

よくぞ言ってくれた! 討論とは、対立する意見のぶつけ合いです。
同意などは必要なく、どちらかが敗れる所が見たいです。

気になる犬派のBardの反応は…!?!?

…同意しました。

この後も議論を続けさせましたが、Bardは面白いほどに同意を続け、討論の結末は、「個人に合わせて適切なペットを飼うのが大事」という結論に落ち着きました。

ユーザーを傷つけないようにできている、AIモデルの特徴なのかもしれません。

まとめ

僕は猫派です。

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